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MTB好きな母親が綴る脳内筋肉系育児日記・・・多分。
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「お父さん、今日も帰ってこないの?」
「・・うん。お父さんね、お仕事忙しくてね、なかなか帰れないみたい。」

「そっかー、残念だなぁ。」
「どうしたの?けんじ?」

「んー?あっちゃんちね、明日お父さんと遊園地行くんだって。」
「そ・・そうなの・・・あ!そうだ!けんじ、明日お母さんとお出かけしようか!」
「うん!!!」

今日もまた母と子の寂しい食卓となる。父親が多忙な為なかなか家に戻らない。
けんじはそれをわかりつつも時には口にだしてしまう、まだ幼い小学生だ。
小さい頃は休日となると父親、雅彦はけんじを連れ、色々遊んでくれた。
野球・サッカー・遊園地・・・・
 数年前、雅彦は会社内の大きなプロジェクトに参加するようになり、その生活は一変する。
研究所に寝泊り。休日も返上。荷物と洗濯を取りに来るだけの帰宅。
この突然の状況の変化に当の本人よりも家族が受け入れられる状態ではなかった・・・

母親、麻美は雅彦と恋愛の末結婚。大人しく、誰とでも気軽に付き合えない。
そんな麻美は雅彦がすべてだった。
新しい家族、けんじが生まれ、いつもそこに家族が居るだけで麻美は幸せだった。


他には何もいらないーーー。


プロジェクトに参加して数ヶ月。けんじが夕食に父親の話をしなくなった。
運動会「お父さんと一緒に・・」というプリントがゴミ箱にすてられていた。
けんじは知っている。どうせ父親は来れない事を。けんじは週に一度手紙を書いていた。
「お父さん、一緒に野球がしたいです」
「お父さん、一緒にお母さんのご飯を食べよう!おいしいよ!」
しかし、叶えらる事はなかった。こんなに簡単で日常でありふれた願いでさえ・・・
そしてそれを察した麻美はどう接していいかわからずに、子供に見せてはいけない暗い顔を見せるようになる。
麻美は色々な相談もできる友達も居なかった。ただ雅彦の帰りを待つのみだった。
子供に「もう少し待ってね」「お仕事だからガマンしてね」と何度言っただろうか。でも自分でさえ「いつまで」待つのか「いつまで」ガマンするのか、説明もできぬ自分にも嫌気がさしていた。

「雅彦さん・・・」


一方雅彦の方も研究に熱を注ぐ一方、家族の事が気がかりだった。
麻美はあの通り実行力に乏しい。
子供と二人で上手くやっているかという事が頭の片隅に常にあった。
子供の書いた手紙を毎週目にし、ただただ涙する雅彦「けんじ・・すまん・・・」
雅彦は非常に子供思いだった。無理にでも休みをとり、けんじと麻美の元へ行き遊んでやりたかった。しかしそんな事を言ってられない事実もあった。
このプロジェクトを成功させなければならない責任が重くのしかかる。中途半端に短時間の休暇をとり、子供に「あの時は休んでくれたじゃない!」と次言われるのが辛いのだ。ならばこの仕事を終えるまで・・・と覚悟し雅彦は没頭した。


季節は巡り、何年たったであろうか。
子供は成長し、以前のように手紙を書く事もやめてしまった。
 


リビングの電球が切れてしまった。麻美はダイニングテーブルの上に乗り、背伸びをする。
「もぅ・・・無駄に天井が高いんだわ・・・」
ため息混じりに手を伸ばす麻美。
「もうすこし・・届か・・な・・・きゃぁぁぁ!!!」



「かあさん、無理すんなって・・・」
けんじは病室の中でつぶやく。
テーブルの上から落ちた麻美は頭を強く打ちつけ救急車で搬送されたのだった。

「お父さんがいればこんなくだらない怪我なんて しなくて済んだのに・・・・・・」
涙が止まらなかった。
不器用で真面目で未熟な麻美とけんじだからこそ涙が止まらなかった。
この思いもきっと届いてないんでしょうね。。。



「雅彦さん・・・・・」



何年待てばよいのでしょう。
家族の形が失われて15年。
私達はこれから先待ち続ける自信がありません。


と いう置手紙を残し、家を出るけんじと麻美。

それを3週間後に目にする雅彦。
ただただ涙した。声に出したくなくても漏れる嗚咽。
その日研究室には戻らず一晩泣いた。
雅彦 15年目にて初めての長時間の帰宅であった。



その人物こそシャープが誇る 亀山雅彦さん。
家庭を犠牲にしつつもその研究に情熱を捧げ、流れる涙と交差したあの時、あの思い。
そんな代償と言うべく、長年かけて開発した液晶TV。


現在は周知の事実。
のちの「世界の亀山モデル」
と称された商品が世に出回るのはその数年後だった・・・





という私の期待を ことごとく打ち破るかのように衝撃の事実。






亀山モデルとは

三重県の亀山市にある
亀山工場で作られた産地表示の液晶TV





涙 全然流れていなかった。

「亀山さんが頑張って作ったTV」 じゃなかった。






雅彦さぁ~ん!!!!(泣)

 

拍手[8回]

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無題
涙したよ・・・

でも今は亀山モデルも安くなったな~
健康オタク 2010/01/25(Mon)10:41:17 編集
☆健康オタクさんへ☆
亀山さんの功績を称えてあげたいー!!


妄想の世界に付き合ってくれてありがとうございます~~。我が家ではまだアナログ表示・・。安くなるだろうと思いつつ・・・思いつつ・・・実際に安くなり・・・まだまだ買わずにいます☆
りょーか 2010/01/25(Mon)22:40:49 編集
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since 2008.3.22
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HN:
RYOKA
性別:
女性
趣味:
MTB☆XC・DH・4X
自己紹介:
毒舌34歳。

XCもDHも好き。
どっちかというとDH派

以前ははJシリーズ参戦。
現在は草レースしか
出てません。


体力しか自信の無い私が
体力すら危ぶまれている現在。


スノーボード好き。
スクート初心者。
スキー買ったった。

もうガツガツしません。
まったりゆったり。

息子に世代交代。




3歳・7歳・9歳
子供が苦手のくせに子供有。


☆名前について☆

本気と書いてマジと読む。
亮香と書いてマキコと読む。
RYOKAの方が普及率高。

マキコと呼ばれても
70%振り向きません。
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